円安や物価高、毎日値上げのニュースに嫌気がさす今日この頃。
一方で長期休暇には空港に長蛇の列ができているニュースを見ると、随分余裕のある家庭がありそうに見えるのも事実。
周りはどうやってやり繰りして、いくらぐらい貯めているのか?
どれだけ収入があれば安定した暮らしができるのか?
子供のいる家庭の平均世帯年収は700~800万前後と言われています。
世帯収入が700万の我が家。
海外旅行にも行きますし、貯金も年間200万以上はします。
ただ、そこにはからくりがあります。
今回は、40代夫婦+小学生の子供1人の我が家の生活レベルと資産状況を公開します。
平均的な収入の家庭はいったいどんな生活ぶりなのか の参考にしてもらえればと思います。
手取り収入は600万円で年間貯蓄額は290万
年収は夫婦2人700万円で、我が家は手取りは600万円程です。
月の収入は35万円程度でボーナスが180万円程度とボーナスの比率が高めです。
その他、臨時収入(税金の戻り)や児童手当で37万円の収入がありました。
臨時収入や年収が年によって違いますが、上記条件で年間貯蓄額は290万でした。
子供が1人で、まだ教育費が大きくかかる前なので、貯蓄を頑張っています。
我が家の基礎データ
- 3人家族/夫、妻(共に40代)と子供(低学年よく食べる男の子)
- 夫婦共に就職氷河期世代の最終学歴は高卒
- フリーター生活を経て、現在は中小企業で正社員として就業中
- 夫婦の財布は一緒
- 地方都市
- 持ち家(ローン返済中。フラット35で借入)
- 趣味は旅行(この年は今までの積み立て分から出したので計上していない)
- 節約を意識して生活中。固定費、削減済み
- 来年からは海外旅行を再開したい+住宅ローン繰り上げ返済もしたい
自宅は1LDKの持ち家 約3,200万円で購入
コロナ禍に購入した我が家のお値段は約3,000万円の1LDKの新築マンションです。
諸費用などで200万円別途支払い、引っ越しや家具で100万円で合計3,300万円程度でした。
900万円程度は現金で支払い、残りのは2,400万円をフラット35でローンを組みました。
ローンと管理で毎月8万円ほど支払っています。
1LDKですが稼働仕切りがあるので、2LDKにもできる間取りです。
3人家族でも3LDKにこだわっている方は多いですが、物件が高騰しているこのご時世。
1部屋削り身の丈にあった価格で物件を購入することにしました。
将来的に夫婦だけになった時は3LDKでは、部屋が物置小屋化するのがもったいないので、最小限のサイズの家を選びました。
今のところ特に大きな問題は感じていません。
ネット銀行で変動金利の審査も受けましたが、最終的にはあえて全期間固定金利のフラット35を選択しました。金利が借入した当初から変わらなければ、最終支払い金額が300万上がりますが、安心を買いたかったからです。今は、日銀がマイナス金利を解除するニュースを見ても、心穏やかに過ごせています。
車は持たずカーシェアで代用
最寄り駅から徒歩20分の我が家。
地方都市ですし、独身時代は車を持っていなくとも、結婚すれば車を持つのが当たり前の地域ですが、車は持っていません。
結婚した当初は二人とも非正規雇用で、2人合わせて月の収入は30万にも満たない時もありました。
もちろんボーナスもありません。
その時、今後車の購入、買い替え、維持費で2,000万円程度かかることが分かり、カーシェアを利用しようと決めました。
そこから十数年経ちますが、車がない生活に慣れているので、特に大きな問題は感じません。
子供の送り迎えはどうするの?など言われますが、保育園は自転車で、雨の日はタクシーを利用していました。
習い事は、徒歩の範囲や送迎バスのあるスイミングを選んでいます。
もう少し大きくなって塾に行く時はバスを利用予定です。
普段の買い物も徒歩か自転車ですが、運動不足を解消するためと思っているので、苦ではありません。
郊外物件ですが、自分の利便性を損なわないために、家を購入するときにチェックしたのは4項目です。
- 職場まで徒歩か自転車で通勤できる
- 徒歩圏内にスーパー(2か所以上)、ドラックストア、100均がある
- 駅までギリギリ歩いて行ける範囲
- バス停は近くにある
その辺りがあれば、普段の生活で車は必要ないです。
普段の休日も公共交通機関で行ける場所であれば、バスや電車を利用します。公共交通機関の利用が難しい場合などは、カーシェアで移動します。
メリットはもちろん節約ですが、徒歩中心であれば運動量も少し増えます。
また、子供が0歳の時からずっと公共交通機関を利用しているので、幼少期に新幹線などの長時間移動でも大人しく過ごす癖ができていました。
地域によっては電車やバスで1日乗車券や家族割引があったりするので、交通費が抑えられます!
通信費は激安の1,500円ぐらい
夫は日本通信の1GBで290円のプランを使い、私と子供はPOVO(都度課金)を利用しています。
電話は安くかけられるG-Callを利用(月々0円。使用時だけ課金)
平均すると通信費が1,500円程度です。Wi-Fiの使用量はマンションの管理費に含まれているので、ここでは0円とします。
もうこれ以上安くならないプランだと考えています。
夫も私も外出先で動画を見たりしないので、一か月に1Gぐらいしか使っていません
食費は52,000円でとちょっと高め?
色々と削っている我が家ですが、食費は割と普通ではないでしょうか?
子供も夫もよく食べ、私も食事のクオリティを保ちたいので、この価格です。
朝は、ご飯、魚、納豆、トマトの固定メニューで、昼はそれぞれ食べます。
夜は一汁二菜が基本です。
毎月お米だけで15キロ程度購入します。
また、肉や野菜は国産メイン、調味料はみりん風ではないもの、料理酒も食塩が入っていないもの、醬油も丸大豆を使用したものなど、スーパーで買えるものの中では、価格が高くなりますが、好んで使用しています。
食事を楽しみにしているのである程度の質は保ちつつ、朝の魚は業務スーパーでまとめ買いしたり、価格が安定している厚揚げ、豆腐、もやし、きのこなどを多用します。
牛肉はあまり買いませんが、買うときはオーストラリア産を買う時もありますし、ふるさと納税で国産をゲットしたりします。
普段は、ひき肉、豚小間、手羽元、鶏もも肉や胸肉を多用します。
お惣菜はボリュームが少なく、高くなりがちなので、ほとんど購入はしません。
お酒はたまにしか飲まないですが、コーヒーや嗜好品で月3,000円~6,000円ほど使用しています。
特に贅沢はしていませんが、53,000円となっています。
ワンパターン食材ですが、ボリュームや満足度を下げない工夫を頑張っていますが、時々もう無理!って気分になるときもあります。時々、道の駅などに行くと珍しい食材や旬のものに出会えて、テンションが上がり、料理のやる気が出てきます!
負担が大きい教育費は、常に習い事を見直す
日々の生活で手一杯だった我が家は、保育園時代は習い事はしていませんでした。周囲では何かしら習い事をしているお子さんが多かったです。
ですが、本人も特に興味がなさそうだったので、特に早期教育はしませんでした。
唯一、こどもチャレンジだけは、入退会を繰り返して、必要な時期だけ受講していました。
特に小学校に上がる前は、必要な動機付けをしてくれたので、役に立ちました。
チャレンジの教材はとっても優秀でした。卒園と小学1年生楽しみ!って思えるように本人の気持ちを高めてくれました!チャレンジ以外では、日頃の生活での学べるような声掛けを心がけていました。アナログ時計を読めるよう一緒に時間を確認したり、おやつを食べるときに足し算や割り算のような声をかけたり、お料理を一緒にしたり、本を読んだり頑張りました。
小学校に入ってからも1年生の間は、チャレンジで、勉強の習慣を付けました。
その他、長期休みだけ水泳を習いにいきました。
私自身がかなづちで、授業だけでは泳げるようになりませんでした。息子の運動能力は中の下といったところでしょうか。短期教室に通いだして3年(年間15日程度)が経ち、息継ぎなしのクロールがようになってきました。
その後、チャレンジは勉強の習慣がついたので辞めて、市販のドリルに切り替えました。
初めての定期的な習い事は、2年生になってから運動系を始めました。
他にも半年間の短期教室のプログラミングを習ったり、子供新聞を定期購読したりして、年間15万ぐらいかかりました。
保育園時代はチャレンジだけだったので、年間3万円程度だったので、かなり教育費がかかり出した感じがします。
定期的な習い事を始めると、月謝以外にも費用がかかる場合が多々あります。
我が家の場合のある年の教育費の内訳は
- 運動系の習い事/月謝は6,000円程度で、その他費用が年間30,000円
- 短期プログラミング教室/半年で20,000円
- 読売こども新聞/年間6,600円
となりました。
プログラミング教室は、自治体主催のものに参加し、基礎を教えてもらいました。興味が続けば自分ですると思ったので、長期で習わす予定は元々ありませんでした。
基礎を習ったので、遊びの一環で時々プログラミングをして今でも遊んだりしています。
こども新聞もかなり良かったのですが、どんどん増えていく新聞を片付けない問題が勃発し、今は一旦辞めました。
公民館でしている教室など自治体主催のものを活用できれば、費用が抑えられます。
また、長期的に習うものと短期教室を利用するものを初めに考えておくのも大事です。
親が決めることもありますが、できるだけ息子の意思を確認して、成長に合わせて習い事の取捨選択をしています。
保育園時代には我が家だけ習い事をしていないので、遅れないかな?と思った時期もありました。英語とプールは特に人気でした。
ですが、プールは小学校3~4年生にクロールを始めるので、1年生からの短期教室で授業についていけない感じはありません。
また英語は3年生からです。ほぼ初めて英語に触れ苦手意識があったようですが、英検にチャレンジしてからは授業が簡単に感じて楽しいそうです。
結果、保育園時代に先取りしていなくても、遅れた感じはありません。
最近は子供が塾に行きたいと言い出して、ちょっと親が悩んでいます。
中学受験の予定もないのに、低学年のうちから行く必要があるのか?もう少し先でもいいのでは?と思っています。
今は、市販の問題集を解いて見直しまでキチンできるようにしたり、学校のドリルを繰り返し解いたりして、基本的なことができるようになり、時間もつくれるようになれば、本格的に塾を検討しようと伝えています。
とりあえずは、目ぼしい塾の夏期講習などに参加して、様子をみる予定です。
本人の希望も叶えてあげたいですが、まずは自分でできる努力をした後でというのが、我が家の方針です。
小さな出費でも塵も積もれば山となる!手数料やポイントも気にする
1回は数百円、数十円でも、年間に直すとまとまった額になる手数料。
まぁいいや!とせず、他の方法を模索します。
例えば大半の方は、地銀を給与受け取り口座にし、給料日にはATMに並んでいる姿を見かけます。
我が家では十数年来ネット銀行を使っています。
ネット口座で給与受け取り、クレジットカードか電子マネーで決済でゆるくポイ活。
現金が必要な時は手数料は無料で下ろし、他行への口座振り込みも手数料無料で行い、住宅ローンや証券会社もすべてネット銀行経由です。
ポイ活はわざわざ稼ぐことまではしません。
何かを買うときは、クレカや電子マネーにしたり、ポイント倍増デーを狙ったり、無理のない範囲で行います。
ほぼ楽天ポイントに統一し、年間2~3万円分のポイントがついています。
海外旅行は年1度!でも閑散期を狙う!
普段のお休みは公園や図書館が中心です。みんなが大好きなモールにはあまり行きません。
ちょっとしたお出かけなら、博物館や科学館、日帰り温泉に行ったりします。
普段はこんな生活ですが、大好きなので海外旅行には行きます。
ただし、GW・お盆・年末年始は無理です。あの時期に移動できるのは、本当にお金に余裕がある方だと思います。
我が家が旅行に出かけるのは、繁忙期を避けた期間です。
夫婦共に、比較的平日でも休みやすい環境なので、結婚当初から年に1度は旅行で1週間程度休んでいました。
今となっては『今年はどこに行くんですか?』と聞かれます。
休みを取る人の認識になれば、休みやすいです。
子供が保育園時代は、親の都合がつくタイミングで休ませていましたが、小学生になると少し勝手が変わってきます。
学校を休ませるのに賛否両論あるとは思いますが、今は昔ほど学校も周りも旅行の休みに寛容です。
学業に支障をきたしにくい時期(授業が復習ばかりになる時期)を選んで休んでいます。
繁忙期から少しずれるだけで、金額は大幅に変わります。
コロナ前の時期ですが、ヨーロッパ3か国周遊12日間で40万程度で行けました。
もちろん、物価が安い地域を選んだり、飛行機の安い時期を選んだりして工夫はしていますが、意外と安くいけます。
今は円安で何かと費用がかかるので、近場のアジアで旅行を計画しています。
家族の年に1度のお楽しみですが、旅行も子供が思春期になれば、行かないと言い出すと思います。
今しかない家族の時間です。
貯めるばかりでも意味がないので、時には数十万ぐらい使用して旅行するのも、もったいなくないと考えています。
投資年間20万!学資保険や確定拠出年金で老後に備える
子供の大学費用は学資保険と児童手当で350万が貯まる予定です。
また数年前から確定拠出年金もしていて、保険と投資で年間20万程度かけています。
新NISAも始まり、貯蓄に回していたお金の一部を、これからは年間100万円程度を投資に回す予定です。
現在の総資産は1,800万円
貯蓄0円。2人とも非正規雇用から結婚生活が始まりました。
そこから十数年。今は夫が正社員として就業してくれているお陰で収入も安定しています。
収入は増えましたが、過去の生活スタイルを維持し続けています。
結果、収入に対する貯蓄率が上がりました。
資産の内訳は、預貯金1,400万円。投資(主に確定拠出年金)400万円です。
投資はおそるおそる数千円から始めました。初めは全然増えませんでしたが、十年経って現在はまとまったお金になりました。
今後は住宅ローンの繰り越し返済と新NISAを始める予定です。
繰り上げ返済するお金を投資に回せば効率的ではあります。
我が家の確定拠出年金の運用利回りは11%で、住宅ローンの金利はフラット35で1%です。
繰り上げ返済に回す金額を運用すれば、金利の圧縮金額より手元に残る金額が多くなるはずです。
ですが、今後も高い運用利回りかどうかは誰にも分かりません。
住宅ローンは繰り上げ返済をすれば、確実に支払う金利は少なくなります。
また、ローンの完済が70歳を超える予定で、精神的な拘束がいやなので、完済が60歳になるように繰り上げ返済をする予定です。
変動金利で今は金利が抑えられていた場合でも、金利が上がった時に対応できる余力は必要です。
世帯年収700万円は贅沢をしなければ生活はできる
「家計調査年報 2022年」によると、3人家族(夫婦+未婚の子供1人)の生活費の平均は約30万円となっています。
世帯年収700万円では方働き、共働きで手取り年収が変わってきますが、大体530万~600万程度です。
何もかも平均か少し上の生活をしていると、貯金もあまりできない計算になります。
我が家の生活費は年間350~400万(生活費以外の旅費や投資など含む)なので、月換算29万~33万となり、若干少なめの生活費です。
車を持っていなかったり、家も小さめだったり、普段の休みは無料レジャーとミニマムモードです。
ただし、車がないから大変だと感じたり、小さい家に文句があったりもないので、常に我慢している感じはありません。
低収入から十数年で1,000万円を超える貯蓄ができたのは、
- 収入が増えても生活スタイルを変えない
- 収支を徹底的に把握し、ライフプランをたてている
- 節約できる固定費を抑える
- 食費や消耗品費などの各科目の費用で飛びぬけて使用しない
- 旅行に行くときも予算を立てて、散財しない
- 家族でお金について話し合う
6点のお陰だと思っています。
今後の日本経済の先行きに不安もありますが、お金や節約に関して常にアンテナを張り巡らせながら、周囲と比べず自分の価値観を忘れずに過ごしたいです。
今回記事を書きながら結婚生活を振り返りました。高卒非正規の低収入だったあの頃から、よくまとまな生活にたどり着いたな感じました。自分で言うのもなんですが、私たち頑張ってる!と褒めたい気持ちになりました。これから紆余曲折あると思いますが、乗り越えていきたいです。
そしてこの体験が誰かの励みになれば嬉しいです。
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