「地方ならファミリーのマイカー所有率はほぼ100%」
そんな地域に住みながら、我が家はあえて10年以上マイカーなしで生活してきました。
子供がいて、車を持たずにどうやって暮らしてきたのか。我慢ばかりだったのか、それとも意外と平気だったのか?10年間の試算と、わが家流の「買わなくても生活できる方法」をまとめました。
私がマイカーを持たない理由:一言でいえば「もったいない」から
理由は、その一言に尽きます。車を持っていても、平日は仕事。結局「週末しか使わない生活」になるのが目に見えていたからです。
もちろん、環境の助けもありました。
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子供が小さい頃: 駅から徒歩5分圏内に居住。通勤も日常も困りません。
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その後: 駅から徒歩20分の場所へ。職場までは自転車、雨の日はバスという選択肢を確保しました。
「まったく我慢がなかった」と言えば嘘になります。でも、車の維持費を計算してみると、その我慢以上の価値があることに気づかされます。
シエンタ(ミニバン)を10年維持したらいくら?
10年前に新車を買ったと想定して、AIで維持費を算出してみました。
| 項目 | 費用内訳・算出根拠 | 合計費用(10年間) |
| 車両本体価格 | 当時のGグレード(諸経費込) | 約2,500,000円 |
| 自動車税 | 30,500円(1.5L) × 10年 | 約305,000円 |
| 重量税・自賠責 | 車検4回分(2年ごと)+新車時 | 約200,000円 |
| 任意保険 | 年平均5万円(車両保険の有無含む) | 約500,000円 |
| 車検・整備代 | 点検、タイヤ・バッテリー交換等 | 約600,000円 |
| ガソリン代 | 年間8,000km走行時 | 約850,000円 |
| 駐車場代 | 前半は駅前、後半は郊外の想定 | 約1,320,000円 |
| 合計 | 約6,275,000円 |
約630万円! 「体力がある若い時に節約しておいてよかった」と、今振り返っても心から思えます。

10年前、「その分を旅行や将来の貯蓄に」と決意して始めた車なし生活。手取りが増えたらNISAや確定拠出年金にコツコツ回した結果、今ではまとまった金額になっています!
普段の移動と「お出かけ」の使い分け
マイカーがないので、基本は徒歩・電車・バスです。月に1回ほどカーシェアを借りますが、乗るたびにお金がかかるので、自然と「休日は徒歩圏内」で過ごすことが増えました。
移動のコツは、行き先を絞ることです。
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お出かけ: ファミリー層が行くイオンなどの郊外店はあえて避け、電車1本で行ける「中心部の繁華街」へ。
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郊外へ行く時: 自転車やバスで行ける範囲で楽しむ。
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遠出: 時々、カーシェアで日帰り温泉へ。
「車なし育児」を支えた住まいと工夫
車を持たないなら、「徒歩圏内で生活が完結する条件」を揃えた家探しが必須です。
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公共交通機関(駅・バス停)が近い
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スーパー、ドラッグストア、100均がすぐそこ
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保育園や小児科が近くにある
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カーシェアやレンタカーのステーションがある
わが家はまず、保育園が徒歩圏内に数件ある場所に引っ越しました。
雨の日と体調不良が最大のハードル
送迎は電動自転車を活用していましたが、雨の日は大変。タクシーは捕まらないし、子供と歩けば大人の倍以上の時間がかかります。
特に困るのが病院です。小学生になり病院が遠くなった後は、「1人が車(カーシェア)を取りに行き、1人が家で子供を見る」という夫婦の連携プレーが欠かせませんでした。インフルエンザなどの時は1人にするのも危ないので、有給を取って対応することもありました。

夫婦で協力して送り迎えや食事作りを分担していました。車なしで「ワンオペ」だと、雨の日や発熱時はかなり大変です。
旅行と習い事:公共交通機関を味方につける
習い事は「自力でいける範囲」
小学生になれば、自分で歩いて行ける範囲で探しました。低学年の冬場は親も様子を見に行きましたが、お友達もいたので安心でした。プールの送迎バスや、高学年からは電車で行く習い事にもチャレンジしています。
旅行は「年齢別の使い分け」で安くなる
「カーシェアで泊まりの旅行」は意外と高くつきます。移動費だけで2万円超、さらに高速・駐車場代。それなら新幹線や飛行機の方が楽で、かつ賢く選べば安く済みます。
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3歳未満: 飛行機無料(急なキャンセルは注意)
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6歳未満: 新幹線の自由席(無料)をフル活用
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小学生〜: 飛行機の早割(家族分買っても新幹線より安い!)
チャイルドシートは「自前」で備える
レンタカーやカーシェアを利用するなら、チャイルドシートは都度レンタルせず、購入することをおすすめします。
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新生児〜1歳: ベビーカーにドッキングできるタイプ(中古で十分!)
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1歳〜: 軽量のチャイルドシート
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小学生〜: ジュニアシート代わりの「スマートキッズベルト」
※スマートキッズベルトは、ジュニアシートのない車両でも安全にシートベルトが締められるので本当に便利です。
公共交通機関が生んだ「子供の自立」と「公共マナー」
車がない生活は、子供にとっても大きなプラスがありました。
電車や飛行機で「ぐずって困る」ことがなかった理由
小さい頃から公共交通機関が当たり前だったので、静かな空間で大人に囲まれることに慣れていました。「走り回ったり大きな声を出したりして周囲を困らせる」ことも、ほとんどありませんでした。
もちろん、完璧に泣かなかったわけではありませんが、「泣き止まなくてどうしようもない!」というパニック状態にはならずに済みました。子供なりに、静かな空間の空気を読んで緊張しつつも、行儀よく振る舞う術を身につけていたのだと思います。
小4で一人旅!公共交通機関が育む「生きる力」
小学校3〜4年生になると、1人で電車やバスを乗り継ぐこともできるようになりました。4年生の夏休みには、なんと1人で飛行機に乗っておばあちゃんの家まで遊びに行ったほどです。

飛行機は簡単だよ!それより、間違ったバスに乗っちゃった時の方が焦ったかな。でも、途中で降りて自分で歩いて目的地までたどり着けたよ
間違えても自分でリカバリーする。そんな「車移動では経験できなかった成長」を感じられるのは、親として嬉しい誤算でした。
周囲との付き合い方:お互いに気を使わない「マイルール」
車を持たない生活で気になるのが、友人や習い事関係での「送迎問題」ですよね。
スポーツ系の習い事や部活が始まると、どうしても車移動が必要な場面が出てくるかもしれません。私の知り合いで免許を持っていない方は、あえて「他の人の車には絶対に乗らない」という鉄のルールを決めていました。
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「乗っていく?」と誘われても丁寧にお断りする
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移動はあくまで電車、バス、またはカーシェア
一度甘えてしまうと、「次は声をかけるべきか?」「いつも乗せてもらって申し訳ない」と、お互いに余計な気遣いが生まれてしまいます。あらかじめ線引きをしておくことで、周囲に負担をかけることなく、対等な関係を築けていたのが印象的でした。
「車なし」10年で手に入れたメリット・デメリット
メリット:意外な「体型維持」効果!
車がないので、嫌でも毎日歩きます。アラフォーになると体力低下が気になりますが、日常の「歩き」が運動代わりになり、体型を維持できているのは大きなメリットだと感じています。
デメリット:夜間の不安と夏の過酷さ
最大の不安は夜間の体調不良です。特にコロナ禍ではタクシー利用が制限され、「もし今何かあったら」という恐怖は常にありました。
頼みの綱だったカーシェアも、最近は認知度が上がりすぎて週末は予約困難に。近所のステーション閉鎖も重なり、車を出すために片道10分歩くのが日常になってしまいました。近年の夏の酷暑の中での徒歩移動は、まさに「地獄」。年齢とともに、この過酷さは身に沁みるようになりました。
コロナの後は室内で過ごすことも慣れてしまい、週末は近所を出歩くだけということも多かったです。
まとめ:マイカーなしでも「子育て」は十分楽しめる
「子供が生まれた=車が必須」というわけではありません。 体力がある若い時は夫婦で協力し、うまく乗り切れば、小学生以上になると子供は驚くほどたくましく成長し、一人で行動できるようになります。
もちろん、無理は禁物です。働く時間が長すぎて時間がなかったり、周囲に負担をかけすぎてしまうくらいなら、マイカーを持つ選択も正解だと思います。
もし今「車なしでやっていけるかな?」と迷っているなら、まずはもう1年、今のスタイルで様子を見てみませんか? 我が家もそうして1年ずつ積み重ねた結果、いつの間にか10年が経ち、その間にしっかり貯金をして、納得のいくタイミングで「人生最大の贅沢品」としてのマイカーを迎えることができました。



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