ホーロー鍋と言えば「ルクルーゼ」、「ストゥブ」そして、国産の「バーミキュラ」
メディアでもよく取り上げられ、未だに大人気の「バーミキュラ」
ちょっとお値段が高いけど、美味しく料理が出来るらしい。
何だかよさそう。
と購入を検討している方もいらっしゃると思います。
4人家族向けの22cmの鍋で28,000円~。
決して安い買い物ではないので、買ってやっぱり使わなくなったではもったいないですよね。
ネットではいいことばかりが強調されているので、過剰に期待しすぎたのか、実際使ってちょっとガッカリした点もあったので、まとめました。
結論から言うと手早く料理を作りたい人には向かないお鍋です。
購入前に、ぜひ参考にして下さいね。
重すぎる!手入れが手間!場所を取る!
まず、購入しようと検討している方に確認して欲しいことは、お鍋を片付けるスペースの確保です。
ステンレス鍋のように重ねて収納は出来ないですし、かなり重いので、安定した場所に置く必要があります。既にキッチンに空きスペースがない場合は、購入までにスペースを確保しないと、コンロに常に出しっぱなし状態になってしまいます。
また、購入後感じたのは、想像より手入れが面倒だということです。
お鍋は22cm、4.2キロと重量感が半端ないので、洗うのが大変です。男性なら問題ないですが、女性ではちょっと、ずっしりくる重さです。
また、気密性を高めるため、フタと本体の接地面にはわざとホーローがされていません。ですので、錆が出やすい状態です。取り扱い説明書には、ホーロー未加工部分には食用油を塗ったり、洗った後にすぐに拭くように書いてあります。
食洗機も使えますが、鍋だけ食洗機に入れ、研磨剤の入っていない洗剤を使うこと、などと指示が多いです。
普段、ステンレス鍋に慣れていると、デリケートで手がかかる鍋にウンザリしてしまいます。
手間をかけたくないので説明書は無視して、自然乾燥させています。
油は1か月に1回ぐらい気が向いた時、未加工部分に塗ります。時々サビが出ますが、擦れば落ちるので特に問題ないです!
ただし、ステンレス製の流し台の上で、鍋を裏返し(ホーロー未加工部分を接地させて)乾燥させるとサビが流し台について取れなく可能性があります!
乾燥させる場所には注意してください。
ゆるい手入れで数年使用していますが、今のところ問題ないです!
期待しすぎは禁物!野菜はそんなに甘くない
何でも各段に美味しくなる魔法の鍋ではないのに、公式サイトやレビューを見ているとそう感じてしまう「バーミキュラ」
意地悪な言い方をすればブランディングやマーケティングが最高に上手です。
ターゲット層が明確で、サイトをみていると欲しくなります。私もその一人。
「普通の野菜がすごく甘くなる」本当?
「無水カレー」野菜のスープだけで作るカレー?美味しそう。
もちろん初めて作ったレシピはカレー。
結果、期待しすぎました。もちろん、美味しいですが、納得のいく出来ではありませんでした。
バーミキュラは火加減が難しいお鍋です。付属レシピには、火加減がイラストで描かれています。その通りしましたが、なぜか説明通りにならないし、野菜もそんなに甘くはありませんでした。
せっかく時間をかけて作ったのに、ステンレス鍋で作ったカレーと全然変わりません。悔しかったので、問い合わせして、火加減について伺いました。
そこで分かったのは、レシピ本のイラストより火力を強くすると、ちょうど良くなるということでした。
ガスコンロの炎の出方は機種によっても違うので、イラスト通りだと火力が弱すぎて、十分に野菜の甘みを引き出すことが出来ていませんでした。
火力をマスターし、ポトフを作ると、確かに野菜が甘くなりました。
でもびっくりするほどかと言われると微妙。ご飯も炊きました。確かに炊飯器よりおいしいです。
でも、サイトをみて期待過剰だった私は、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
もちろん不味いわけではありません。でも余りにも期待しすぎると残念な結果になります。
あくまで鍋は道具。当たり前ですが、やっぱり、料理の出来は本人次第。
使い方を守れば『いつもの料理を少し美味しくなるお手伝いをしてくれる』そんなお鍋だと感じました。
調理に時間がかかる
野菜、調味料を入れて50分煮込みましょう。
レシピ本のポトフの作り方です。
圧力鍋なら10分で終わりそうなレシピでも、バーミキュラでは1時間近く煮込むことは当たり前です。
もちろん、圧力鍋は無水では調理出来ないので、野菜だけでスープが出来るバーミキュラで作ったポトフは圧力鍋より美味しく出来ます。
でも手早く料理したい、せっかちな私には加熱時間が苦痛です。
また日々節約に励んでいるので、ガス代が気になります。
個人的には、調理時間が長いことはバーミキュラ最大の難点です。
ちょっとお湯を沸騰させるだけでも10分程度かかります。
ですので、煮込み系料理を作る時で、食事開始まで1時間以上ある時に使用しています。
ある程度調理した後、保温カバーの中にお鍋ごと入れておくと、余熱で調理が出来る優れものです。
火を使わないのでコンロの前でいる必要もありませんし、ガス代も節約できます。
バーミキュラ公式アイテムに「ヒートキーパー」という保温カバーがありますが、お値段1万円程と強気の値段設定です。
ネットで買った保温カバー「ほっとクック」を使用していますが、サイズもぴったり、価格も安く、保温力抜群です。
大きめで他のお鍋にも使えて、コスパもいいので気に入っています。
購入に向いている人は「料理が大好きな人」
バーミキュラは値段が張るので、購入しても使わなくなったら勿体ないので、購入を迷っているいる方も多いと思います。
個人的に購入しない方がいいと思う場合は
「そもそも料理に興味がなく、好きではない」
「時間がなく手早く作りたい」
この場合は購入をススメしません。
料理が好きではない方は、材料をお鍋に投入するだけで料理が出来る「ホットクック」
手早く作りたい方は、ステンレスの無水鍋「ビタクラフト」がおススメです。葉物の無水で茹でる、お味噌汁を作るなど毎日手軽に活用できます。
時間がないけど、料理は好きな方は、購入は△
時間があって、料理が好き。料理に対する探求心がある人は、購入をおススメします。
因みに私は、料理はどちらかと言うと好きレベルで、共働きであまり時間がない人です。
検討段階で、調理時間が長いことは知っていて、迷っていました。
そんな中、コロナで在宅勤務になり、おうち時間が長くなり、購入することを決心しました。
色々書きましたが、結果、購入してよかったと思います。
ただ今後、在宅勤務の機会が減れば、フル活用することは難しいです。
普段、帰宅後30分で晩御飯を作っているので、出勤日は圧力鍋に頼り、休日にバーミキュラと使い分けをする予定です。
バーミキュラに期待しすぎたなとは思いますが、今は週に1回程度は利用しています。
主に煮込み料理やご飯を炊いています。
圧力鍋や炊飯器と違いパッキンがないので、匂い移りがなく、炊き込みご飯等々気兼ねなく使用できます。
また、鍋ごと食卓に出してもカッコいいので、カレーとご飯を鍋ごと食卓へが最近の我が家の定番になりつつあります。
夫も子供も自分の好きなだけ食べれるので、大好評です。
バーミキュラがあって劇的に何かが変わるわけではありませんが、このお鍋で今度は○○を作ってみようと色々挑戦したくなります!
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