塾に行かず勉強する場合の強い味方のドリル。
書店には沢山の種類が並んでいて、何を選んでいいか分からないということも。
今回は小学生向けのおススメのドリルをご紹介します。
教科書+αの力を付けたいお子さんにピッタリの標準~発展レベルで選んでいます。
多くのドリルの中から選んだ理由や実際に使ってみた感想つきです。
普段の家庭学習はもちろん長期休みの復習に使用しやすい、少し難易度の高いドリルをご紹介します。
基礎~応用:長期休みにもおすすめの全科ドリル
全科目が1冊で勉強できるので、夏休みや春休みや日々の練習に最適です。
また1,2年生向けには生活科も入っているのが、全科ドリルのいいところです。
3年生以降になると、国語、算数に英語、社会、理科の構成になります。
全科ドリルの中でも、教科書レベルより少し上の応用問題まで取り組めるものを3冊ピックアップしました。
どれも教科書や参考書と違い、単元毎に解説や説明はありません。あくまで問題を解くのがメインなので、夏休み頃から取り組んでも遅くはありません。
全科パーフェクトドリル
標準~応用まで。
1単元ごとに標準、ハイレベルの2ページ構成になっています。1つの科目の終わり更に難易度の高いチャレンジ問題がついています。
ご紹介する3冊の中で一番英語が充実していて、スマホで音声を聞いて答える問題が出題されています。
他は英単語の書き取りレベルの中、音声で聞けるところがポイントが高いです。
また解説で指導のポイントがあり、親も教えやすいです。
1回15分。全128回
3年生向け以降は英語の音声が聞けるのはいいですね!色んな問題集を見比べた結果は英語が始まればこのテキストを使用します。
ハイクラス全科
標準~応用まで。
1つの単元ごとに標準、発展、ハイレベルとの3段階の構成です。
解き方の解説が3つの中で一番詳しいので、保護者も説明しやすいです。
3年生になると英語がありますが、単語の練習など文字書くだけです。単語を書くだけならノートに練習するのと変わりませんので、英語はちょっと物足りないです。
1回20分前後。全120回。
低学年の時に使用しました。最後のハイレベル問題は割と難しいです。一緒に解いたりヒントを出したり。でもハイレベル問題を解くと達成感があったようです。
チャレンジテスト全科+思考力
基礎レベル~応用まで。
ハイレベル問題も一部ありますが、他の2冊と比べると難易度が低いです。
ドリルの表面は問題、裏面は思考力の問題の構成になっているのが特徴です。
思考力の問題はパズル要素もあり気軽に取り組めます。
英語は4ページだけです。ボリュームは少ないですが、内容はハイクラスドリルよりいいです。関連のあるものを線で結ぶ問題があったりします。
このドリルは回答に解説がほぼありません。思考力の問題には解説があるのが救いです。
1回20分前後。全168回
チャレンジテストは思考力問題が息抜きになる(子供談)。3つのうちで一番難易度が低く、取り掛かる時のハードルが低めです。
中学入試レベル対応の低学年用問題集『スーパーエリート』
中学受験を考えていて、まだ塾に行かない低学年用の問題集として比較対象になりやすいのが『トップクラス』、『最レべ』、『スーパーエリート』の3冊です。
子供が2年生の時チャレンジをしていましたが、基礎問題が多く簡単だったのか、気付いたら先の学年の計算などをアプリで先取していました。
そこで難しめの問題集を買うことにしました。3冊を子供と本屋で吟味した結果『スーパーエリートの算数』を購入しました。
理由は
- 3つの問題集の中で一番解説が詳しかった
- どんぐり算(絵をかき答えを導き出す)がついていて、思考力が鍛えられる
の2点です。
因みに、我が家は中学受験は考えていません。
教科書+αの学力と思考力を鍛えることを目指しています。
ちょっと難しい問題にチャレンジしたいという子供の意思で、『スーパーエリート』を選びましたが、これが本当に難しい。
2年生にも関わらず、割り算を理解していないと解けない問題が普通に出てきます。先取り学習当たり前のまさにスーパーエリートのための問題集!
教える親の理解や技量も求めらる問題集でしたが、他の2冊に比べて解説が詳しいので何とか、制覇することができました。
算数が苦手だった私には、恥ずかしながら解けない問題も…。算数が得意な夫が担当して教えてくれました。
悔しくて泣いたり、解けて嬉しくて笑ったり、子供も親も悪戦苦闘しながら、半年以上かけてほぼ1巡しました。
正直、計算が解けた時の嬉しさを知らない私が小学生の時なら1ページで投げ出したと思います。
子供は勉強に苦手意識はありません。勉強は好きな方だと思います。かなり苦労し嫌な思いもしたハズですが、3年生になってもやりたいと言っています。
読解力も必要な問題が沢山あり、じっくり考えないと解けませんので、
- 読書が好き(問題を読む力、国語力が必要)
- 遊びでも何でも集中することができる
- 考えることが好き
- 勉強に苦手意識がない
ここが当てはまっていれば、1冊解き終わる頃には、読解力や考える力がついてくるはずです。
逆に当てはまっていない場合は、別の問題集をしたり、読書をしたりする方がいいです。難しすぎて勉強嫌いの引き金になりかねません。
また、計算ドリルと違い、親の解説必須になりますので、その時間がない場合も別の問題集がおススメです。
計算問題が少なく基礎の反復練習には向きませんし、普段の授業に役立つものでもありません。
スーパーエリートに時間をかけすぎ、基礎が疎かになったと感じたこともありました。
うちの子は勉強は好きですが普通レベルの頭脳なので、1巡だけ終わっても、明らかに学力が伸びた感じもありませんが、集中力と問題を整理整頓する力は多少伸びました。
まだスラスラと解けませんが、2巡3巡とすれば学力は伸びて行くと感じます。
何度も繰り返し同じ問題を解いていると本人のモチベーションを保つのが大変だったり、親の手間がかかったり、結構大変なので、我が家は1巡でフェードアウトしそうです。
手間と時間を親側がかけられる場合は、ぜひとも挑戦したい問題集であることは間違いありません。
初めは四苦八苦しながらしていましたが、「〇〇中の入試問題」とか書いてあると、レベルの高い問題に挑戦しているんだ!!と燃えたみたいです。全部解き終わる頃には、表を書いたりしながら考えることが出来るようになりました
百マス計算
基礎学力アップに貢献するのが百マス計算です。
応用問題を解くのに必死になり過ぎて、計算が遅くなっていたことに気付き導入しました。基礎の基礎ですが、計算力はもちろん集中力が養われます。
文章問題を解くにも最後には計算が必要です。また、計算が早く正確になれば、応用問題を制限時間内に終わらすことも可能です。
100均(セリアのみ販売を確認)でも購入でき、コスパ抜群。基礎を鍛えるのにおススメです。
表を手作りして、取り組んだ日、かかった時間、間違った数を書いていっています。成長を実感できるので、自分で今日は3分切るぞ!と言いながら取り組んでいます。
論理エンジン
子供の読解力が弱いと感じたので、購入したドリルです。
本を読むのは好きで、国語の成績もいいので、国語は特に何もしていませんでしたが、どうも本の内容を理解していない?もしくは勘違いしている?と感じることが多くなったので、購入しました。
教科書レベルの問題では、相手の気持ちを3つの選択肢から選びましょう。のような問題では、絶対ちがうだろ!と言いたくなるような選択肢の中から回答を選ぶことが多いので、読解力が低いことに気付きませんでした。
我が家の場合は説明文の読解力はあるのですが、人物の心情を答えなさい的な問題は弱めでした。また、作文もなかなか苦戦します。
そんな状況で沢山のテキストから吟味して選んだのが『論理エンジン』です。
1つの文章をじっくり取り組み、徐々に理解度を上げる構成になっています。
どれも良問揃いで、国語が苦手でも取り組めるドリルです。
本を読む+問題が一緒になったドリル
本を読むのが好きなら、ぜひおススメしたいのが、お話と問題が同時に楽しめるドリルです。
初めて取り組むなら、低学年用の『おはなしドリル』シリーズがおススメです。話を読むだけでも楽しめます。問題の量は少なく、内容も教科書レベルです。
もう少し上のレベルで解きたいなら『なぞ解きストーリードリル』です。
オリジナルのお話が面白く、読み物としても引き込まれます。
対象は4年生からですが、フルカラーでイラストも多く低学年のうちは問題を解かなくても読むだけで楽しめます。2年生でも楽しく取り組んでいました。
お話系ドリルのいいところは、自分の好きな分野の本を選べるところです。
科学、宇宙、算数、こわい話、世界の名作など様々なジャンルがあるので、ぜひ好きな分野でチャレンジしてみてください。
思考力を鍛えるドリル
すぐに学力に直結しませんが、勉強に余裕がある低学年の内にチャレンジしたいのが思考力系の問題です。
ちょっとした息抜きにするのもいいかも知れません。
算数と国語を同時に伸ばすパズル
表面は国語系で読解力を養う問題、裏面は算数系のパズル問題で構成されています。表に起こして物事を整理したり、試行錯誤しながら解いていきます。
やり方を見つければ、どんどん解いていけます。どれも良問ぞろいです。
我が家では学校に行く前の隙間時間で解いていました。解けると楽しいようで自発的に取り組んでいます。後半は大人でも難しい!
思考力ひろがるワーク
思考力、整理力、注意力などが養われるクイズが沢山掲載されています。1年生の時に土日にしていました。
一筋縄ではいかない問題が解けた時の達成感が味わえます。
フルカラーで低学年でも抵抗感なく取り組めます。
大人でも考える問題が多数あります。祖父は頭の体操になると言って取り組んでいました。子供のほうが得意な問題もありました。
なぞぺー
幼少期からでも取り組める『なぞぺー』シリーズ。
思考力を鍛えるパズルや迷路があります。机に向かってするというよりも、息抜きで遊び感覚で取り組めます。
我が家では年長さんの時に使用していました。小学生でも隙間時間で遊べる内容です。
子供に合ったドリルの選び方
闇雲にドリルをすれば学力が伸びるわけではありませんし、発展問題に取り組めば学校の成績があがるわけでもありません。
子供の適正と親がどのぐらいの学力を付けさせたいのか予め考えておくことも必要です。
子供が机に座りたがらない場合は、通信教育に頼るのもいいと思います。
我が家でもチャレンジでタブレット学習をしていましたが、子供が楽しく学習できる仕掛けが沢山ありました。
ある程度座って勉強が出来るようになり、学習習慣がつけば、市販のドリルの出番です。
学校のプリントやテスト結果を見たり、宿題の丸付けをしていると、子供が苦手や得意が見えてきます。
苦手を補えたり、得意を伸ばすドリルを選ぶことが大切です。
また、ある程度候補を絞った上で、子供と一緒に選ぶと本人のやる気もアップします。
1年生→チャレンジ+学研のドリル+ハイクラス全科
2年生→チャレンジ(途中まで)+スーパーエリート
3年生→全科パーフェクトドリル+論理エンジン+スーパーエリート
をメインで進めています。その他、漢字書き取り、100マス計算、学校のドリルの復習、思考力系ドリル、英語、作文など状況に合わせて、試行錯誤しながら取り組んでいます。
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