【UiPath入門】ある会社員の「UiPath」と出会って良かった話

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中小企業に勤める山下さん32歳。同期入社は他に数人いるが、他のメンバーは既に成果を出し出世コースにのった。一方、自分はというと・・・思うような成果が上げられず、日々モヤモヤしている。

やる気がないわけではない、むしろ気持ちだけなら他の人より負けていないはずだ。29歳のときに生まれた子供も3歳になった。普段の生活はもちろんだが、家のローンをこれから先もずっと払っていなかければならないし、それに加えて子供の教育資金を貯めていかなければならない。

こんなところで弱音を吐くわけにいかない。なんとしてでも会社で成果を出して給料をあげなければ…やる気と不安の波が交互に押し寄せてくる。

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ご存知のとおり、会社員の場合は、自営業者と異なり、成果を出したからといって翌月の給料が突然倍になる、なんてことはない。ただ、昇進することで、月の給料が数万円でも上がれば、ボーナスを含め年間で考えれば多少の余裕はでてくるだろう。

「独立」に憧れた時期もあった。しかし、自分は何も取り柄のない人間だと分かっている。毎月の給料が保証され、ボーナスももらえ、毎日1.5時間程度の残業で帰宅でき、土日・祝日も家族と出掛けることができる。そんな会社員でいれることが幸せだと最近は思えるようになった。自分が今考えなければならないのは、会社の業績(利益)を出して、出世し、給料を上げることだ。

 

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そんなある日、彼のもとに一通のメールマガジンが届いた。中に「RPA」という難しい文字があったので、自分には関係ないと、その時はいつものごとく直ぐにゴミ箱に移動させた。しかし、それからネットサーフィンをしていると、またまた「RPA」の文字に目が留まった。

「RPAって何やねん!」

調べてみると、「UiPath」というソフトで、どうやらパソコン作業をロボットで自動化させるツールらしい。AIやらなんな最近世の中が騒がしいが、そんな時代になったのか。本当にロボットが自分の仕事をやってくれるならば、ぜひ任せたい。

というのも、自分が会社での過ごし方といえば、とにかく毎日パソコンの前にへばりついて黙々と作業をこなしている時間がほとんど。新しい施策に取り組める時間をつくるどころか、考える時間すらもつくれていない。

日々のメールの処理にはじまり、経理業務、お客様対応、ホームページ更新、その他雑務。小さい会社なので広範囲に渡って業務を任されている。本当にこれらをロボットがやってくれるのか?それが現実ならば、すごいもんだ。

 

半信半疑ではあったが、少し興味がわきはじめた。会社を見渡してみると、みんなパソコンで仕事をしている。自分だけじゃない、他の人も使うことができれば、会社の業績にもつながりそうだと思った。そして、ゴミ箱に捨てたメールを開き、コンタクトをとった。

ここから色々なことが一気に動き始めた。いきなり実績を出すことができなかったものの、会社から帰った後もコツコツとRPAについて勉強をして知識を身につけていった。そして、1年後、RPA推進チームのリーダーとして成果を出し、会社から評価してもらうことができた。

冴えない自分が、ここまでやれるとは・・・正直なところ、自分でも驚いた。あの時RPAに出会っていて本当に良かった。自分と同じ境遇の人に、ぜひRPAをすすめたいと思った。

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